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カルチャー雑誌「Switch」と連動した映画祭「Switch Movie Fes. 2013」に音楽担当:鈴木慶一&白井良明が降臨!

まず映画の感想

鈴木:
映画は非常に淡々としていて、いい作品。
イエスとブッタという、題材として難しいところもあるが、日常が流れていく感じがとてもよかった。
白井:
そんな中にもスペクタクルな部分もあり、楽しかった。

今回の映画音楽の仕事について

鈴木:
ムーンライダーズでやったことはあったけど、二人でやったのは初めてだね。でも、いつも通り。
白井:
35年も一緒にやってるからね。
鈴木:
50曲作ったけど、ケンカにならないように、仲よく25本ずつ作った。
白井:
オープニングは慶一さんの曲だけど、主役の2人っぽい音楽だと思う。
鈴木:
白井のははやくできたから、ちょっと聞いてみたよ。
白井:
鈴木は気にするからね。(笑)
鈴木:
白井の曲みたくならないように注意したよ(笑)
白井:
作曲のときは、季節を意識して遊んでみた。夏はレゲエ、サーフミュージック、秋は口笛とか。

秋の挿入歌「誰もいないね」について

鈴木:
一番最初の仕事がこの歌詞をつくることだった。漠然とイエスとブッタの出る映画の裏テーマってなんだろうって思って。
日常が淡々と転がっていく作品だし、近所の人が彼らがイエスとブッタってわかってるのかな、というところを思って意識して作ってみた。
白井:
あがってきて歌が多くてびっくりした。最初はラップにしようかと思ったけど、立川だし、中央線沿線だし、ってことで早口フォークソングかなと思った。
鈴木:
生れて始めてやったね。早口フォーク(笑)

最後に一言

鈴木:
白井と一緒に仕事できてとても楽しかったです。5月8日発売のサントラもよろしくです。
白井:
映画はたくさんの方に観ていただきたいです。ありがとうございました。

鈴木慶一プロフィール

1951年8月28日 東京都生まれ。
1972年≪はちみつぱい≫を結成後、日本語で表現するロックの先駆者として活躍。バンドとして、ソロとしても数々のステージやレコーディングをこなす。その後、ムーンライダーズを結成し、アルバム『火の玉ボーイ』(76)でデビュー。以後30年以上、精力的に活動を行う。ソロでは、アルバム『ヘイト船長とラヴ航海士』(08)で第50回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞。映画音楽では、北野武監督作品『座頭市』(03)で第27回日本アカデミー賞優秀アルバム賞を受賞。2012年9月開幕の騒音歌舞伎(ロック・ミュージカル)「ボクの四谷怪談」(脚本・作詞:橋本治、演出:蜷川幸雄)では音楽を担当。その他音楽プロデュース、CM楽曲の作編曲、映画、ドラマ出演、雑誌への寄稿など。活動は多岐にわたる。

白井良明プロフィール

1954年2月27日 東京都生まれ
立教大学時代、当時親交のあった斉藤哲夫のバッキングをつとめ、全国をまわる。その後ギタリストとしての才能を高く評価され、ムーンライダーズのメンバーとして参加。ムーンライダーズの活動の他にソロアルバム『CITY OF LOVE』(88年)『カオスでいこう』(92年)『リミックスでいこう』(92年)、その他にも"サーフ・ジャズ"を標榜したユニット「SURF TRIP」、ポカスカジャンとのユニット「Eye Don't Nose」などバラエティーに富んだユニットで作品を発表。若手からベテランまで数多くのレコーディング・ライヴでのセッションでギタリストとして参加する傍らジャンルやイメージにとらわれないレンジの広いプロデューサー・アレンジャーとして沢田研二やTHEイナズマ戦隊など多数のレコーディングで活躍。最近では映画音楽の仕事も盛んで、『聖☆おにいさん』の他にも堤幸彦監督『20世紀少年』全3部(08年~09年)をはじめとして鈴木清順監督『オペレッタ狸御殿』(05年)田口トモロヲ監督『アイデン&ティティ』(03年)など多くの作品を手がける。

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